【これで簡単!】リハビリテーション関連の英語論文の読み方:入門編

【これで簡単!】リハビリテーション関連の英語論文の読み方:入門編

こんにちはk-hippoです。

私は作業療法士として働いています。毎日臨床でリハビリテーションを行っていますが、日々臨床疑問が生じ、より良いアプローチの方法を考えます。

疑問の解決には論文を読んだり、本を読んだり、研修会に行ったり、自分で研究することで解決を図りますが、いざ欲しい情報に手の届きそうなところで原著が英語論文だった・・・・・という経験が数多くあります。

4年目くらいまでは、知りたい情報の原著が英語論文だった場合「あぁ、、、諦めよ。」って引用後の情報だけで諦めていました。

しかし、これではダメだ!!と思い切って英語論文を向き合うようになりました。私は英語は苦手な方で、中学・高校教育でも本気で英語はクソでしたwwwですので、少しを読めるようになるまで2年くらいかかりましたが、今ではabstract【概要】程度の量であればさらっとどんな内容のものかを理解できる程度にはなりました。本文も時間は少しかかりますが、全文読むこともできます。

本記事では入門編ということで、私が苦労したことと、英語論文に取り組むまでの最初の方法、そしてabstract【概要】程度を読めるようになるまでの簡単な方法をお伝えしようと思います

abstractを読めるようになるだけでもかなり世界が広がります。そして、英語論文に目を通すことが面白くなります。そしたら知識は倍増しますwww

*リハ専門職・リハ学生の方々へ:本記事では参考にした書籍はサイト下部、引用した論文は全てリンク作成するか、論文名を挙げていきます。そちらを見ていただければ論文作成時の引用文献や学会発表、実習でのレポート作成に役立つと思います。

英語に慣れる

まず行うことは英語に慣れるということです。

「言ってる意味がわからない・・。」と思われるかもしれませんが、おそらく英語論文に着手できない人の多くは英語を見るだけで思考停止する人だと思います。

原著の題名が英語ってだけで調べようとすらしないor調べて論文開いてチーンってなるパターンかどちらかでしょうww私もそうでした。。。

まずこの状態から「英語か・・・でも、少し目をとしてみようかな」という思考に切り替えれることから始めなければなりません。

英語に慣れる方法

  • 毎日読みたいと思っている原著論文を1度でいいから開く(理解は後でいいです)
  • 見る場所はabstractのみでOK(論文中に表、図があればそれも見る)
  • 可能であれば自分の得意なジャンル・分野がオススメ(例:脳卒中上肢麻痺、整形外科人工関節、認知症など)
  • 1回開くたびに1項目(background、objective、methodなど)ごとで分からない単語を調べる

このポイントを継続してください。そうすると徐々に意味がわかってきますので、おそらくどの分野でもabstractくらいであれば10日くらいで意味を理解できる程度になります。

最初はこれを継続することだけを意識してください。逆に、この程度が継続できなければ最終目標である【英語論文を読む】というのは到底無理ですwww

継続できれば最低でも10日で1本英文、1ヶ月で3本、1年で36本の英語論文のアブストを読めます。正直これだけでも読まない人と比べると雲泥の差で知識差が出ます。

慣れるための具体例(読む手順・調べる方法など)

1つ英語論文を用いて流れを説明しながら見てみましょう。

Dose response of task‐specific upper limb training in people at least 6 months poststroke: A phase II, single‐blind, randomized, controlled trial

私が脳卒中上肢機能のジャンルが得意なため、「上肢機能」関連の論文で紹介させていただきます。この論文ではabstractを【目的・方法・結果・解釈】の4つの項目に分けられています。

上記のポイントを押さえると、毎日開いて見るのはこの部分だけでOKです。そして、1回開いたら1項目ごとずつ分からない単語を調べていきます。

今日が開いた初日だとしたら「objective–目的」の部分だけ分からない単語を調べます(スマホでOK)。例えば「determine=〜を明らかにする、解明する」「whether=〜かどうか」などと調べていきます。ここの時点では接続語とか、文法的なことは考えなくでOKです。

項目を進めるごとに、ある程度同じ単語が出てきますので、徐々に調べる負担は後になるに連れて減ってきます。

ちなみのMacユーザーだけかもしれませんが、分からない単語をドラッグして右クリックするとネットに繋がっている環境だったら、即座に意味が出ます。これガチで使えるので覚えておくと便利です。↓↓↓

①単語をドラッグし、右クリック

②調べるを押すと、上図のように意味がでます

少し読んでみよう(読むコツ)

上記論文の「method–方法」だけを抜き出したのか以下の図です。実際に少しよんでみます。1週間くらいかけて、分からない単語を調べつつ、なんとなく内容がわかったら、それをちゃんと理解しなくてはなりません。そのための作業を行ってみます。

英語は後ろから読めと言われるが、その必要はない

日本の教育で英語をならえば、1度は言われたことがあるであろう「文章を後ろから読め」。結論からいうと、これをする必要はありません。実際にそれを証明します。

上記の方法は紹介論文のアブストの中で一番長い項目です。それでも後ろから読む必要はありません。

試しに文章を前から単語レベル、短文レベルで列挙していきます。

85人の大人・上肢麻痺を伴う・脳卒中後6ヶ月以上・ランダムに・4つのグループ・単一の盲検化・行った操作の数値・課題特異的練習の数・課題の繰り返された数を引用・グループは受けた3200、6400、9600、可能な限りの繰り返しの練習・1時間の間に・4日間/1週間・8週の間・介入は特化した・改善する・上肢の課題特異的なプログラム・設計する・改善する・上肢能力・主なアウトカム・スロープ(傾き)・ARAT・介入の間の・使った効果と潜在的な・使った量・関係性・評価する・線の型

と、まぁこんな感じになります。これは単語の直訳や接続詞、文法を無視した約になります。これに加えて、中学生レベルの「to」と「of」を使うことができれば問題ありません。というかこれだけでも大まかな内容は理解できると思います。なんとなく対象者、グループ分け、アウトカムはわかったんじゃないでしょうか?綺麗に日本語にしなくても、意味はまぁまぁ通じます。

一応綺麗にすると

脳卒中後6ヶ月以上の上肢麻痺を伴う85人を盲検化し、4つのグループにランダムに分けました。パラメーターは課題で行なった数を用いた。4つのグループは3200、6400、9600、それ以上できるだけの4つに分けられ、1回1時間、4回/週を8週間訓練を行なった。練習は上肢機能が改善されるように特化されるよう組まれた。結果は介入期間中のARATの得点を直線で繋いだ形で評価した。

こんな感じになります。ちゃんと要約すると後ろから並べ直してる感じになりますが、別に文字に起こして綺麗にしたからこうなったわけであって、自身で理解するのには頭の中で行えればそれでOKです。

慣れないうちには少し並び替えながら日本語にしていくのもいいでしょうが、それでは綺麗に訳せるようにはなっても、早く読めるようにはならないので、時間効率的には、頭からそのままの約で読んでいき、内容を頭の中で整理する練習をしていくことをオススメします。

1つ読めたら同ジャンルの論文へ(継続)

1つ目の論文のabstractを読むことができても本文にチャレンジするのは待ってください。正直アブストと本文ではレベルが段違いで読めなくなりますwww

Does Task-Specific Training Improve Upper Limb Performance in Daily Life Poststroke?

2つ目以降(慣れるまで10論文程度)は同ジャンルの論文が良いと思われます。ここに挙げた2本目の論文は1本目の論文の続きで行われた研究で、簡単に要約すると1本目は「課題特異的な練習をやった分だけ良くなるか?」2本目は「やって良くなった分ADLで上肢は使われてるのか?」といった内容です。このように同ジャンルもしくは追跡研究などを読むと関連付けやすく取り組みやすいです。

他にも理由があって、大体同ジャンルの論文、特にかなり細かいレベルで同ジャンルであれば、使われる単語がかなり被ってきます。

ですので、記憶の定着としても、必然的に前の論文でみた単語を想起しようとすることでリハーサルが繰り返されて効率的に記憶できます。

1週間に3回想起し使った知識は定着されると言われています。

ですので、2本目以降はある程度同ジャンルを探して読んでいきましょう。

終わりに

この記事では

  • 英語になれること(毎日みる)
  • 調べていく方法、見るコツ(項目ごとに少しずつ、頭から直訳)
  • 継続すること(とにかく続ける)

の3点を挙げました。

これを繰り返していくとアブストラクトは1年で結構スラスラ読めるようになります。

英語論文のいいところは、和文で疑問に思っていることがかなりの確率で研究されているということです。

良い論文、質の高い論文、最新の論文は世界共通言語である英語で作成され、発表されることがほとんどです。

英語論文を読む技術をつけておいてEBMを展開するのに損になることは一切ありません。頑張って読めるようになっていきましょう。

英文検索するなら以下のサイトがオススメです↓↓

*注意:英文を十分に理解できないうちには下手にアウトプットしたり、対象者の方に小手先でアプローチを展開しないようにしましょう。論文の意図の取り間違えや誤用はとても怖いので、注意をお願いします。