こんにちは〜ヒポ太郎です
お子様の教育資金のために学資保険をお考えのあなたに、学資保険のデメリットをちゃんと理解していただき、学資保険以外での教育資金の準備方法をご紹介いたします
教育資金を用意するってなったら、やっぱり保険の保障もついて、元本より多く戻ってくる学資保険だよね〜。でも、なんかやめといた方がいいみたいな話も聞くけどどうなのかな?
- 学資保険って本当にお得なの?
- 学資保険より効率よくお金を貯めれる方法があるの?
- 何も考えずに学資保険にしたけど、あまり何がいいか、悪いかわかってない・・
本記事ではこのような悩みや疑問を抱えている方をスッキリさせていきます
教育資金の積立=『学資保険』としている人はとても大勢います。その多くの人は『保険でお金が貯められるんだったら安心・安全でいいじゃん!』と思っています
しかし、それは大きな間違いなのです
それをいまから詳しく解説していきます!ではみていきましょう
本記事は『保険』という商品を否定する主旨のものではありません。ご理解いただいた上でご覧ください。
学資保険とはどういうもの?
実際に学資保険がどういうものかを説明しておきます(以下:【JAのHPより引用】JAのこども共済を参考にご紹介します)



- 高い貯蓄性と保障(子供に万が一のことがあったら、保障がある)
- 親が万が一のことがあれば、保険料の支払いはしなくても保険金はもらえる
上記の2点が大きなメリットといえるでしょう
この例の保険をまとめると、年に約16万円(月あたり1万3,000円程度)を18年間支払い、289万円の支払いに対して300万円もらえますよーっていう保険になります
一見お得なように感じると思いますが、これからおすすめしないデメリットも紹介いたします
学資保険をおすすめしない5つの理由

まずは、学資保険をおすすめしない5つの理由は以下のようになります
- 元本保証ではない(かけたお金より減って戻ってくる可能性がある)
- 利回りがめちゃめちゃ低い
- 途中解約による元本割れ
- インフレリスクに対応できない
- 保険は結局『投資商品』
この5つのおすすめしない理由を1つずつ詳しく解説していきます
その1.元本保証ではない
保険という金融商品は、実は元本保証ではないという事はご存知でしょうか?
多くの積み立て保険は満期まで掛け金をかけ続ければ、一定の年数以上で元本より多くもらえますが
実は元本が割れてしまうリスクがあります
元本保障ではない理由①:保険会社の倒産

保険会社が倒産した場合、受け取れる金額が元本以下になることがあります
保険会社は、自分の会社に万が一の時があった時に準備している『積立準備金』というものがありますが
これが『元本を保証するもの』ではないんです
保険会社がつぶれるの??なんて疑問があるかもしれませんが
企業の寿命はめちゃめちゃ短いです
有名経済雑誌『ダイヤモンド・ザイ』の調べによると2017年度に倒産した企業の平均寿命は23.5年だったそうです
学資保険は12年〜18年の長期に渡って積立していきます
この間に企業(保険会社)がなくなる可能性も・・・・想像できますね(汗)
元本保証ではない理由②: 積立金の中に入院保障などの『医療保険』の枠組みが入っている
学資保険をかけている方はどのような目的で加入しているでしょうか?
多くの場合は教育資金貯蓄のためだと思います
しかし、保険の紹介の時に「万が一の時に備えて、入院保障とかついてる方が安心ですよ」
とかいうセールストークがあると、加入したくなりますよね?
こういうケースで医療保険の分まで加入すると、保険料が多くなるわけです
例えば保険料1万1,000円として、うち1,000円が医療保険分だったとしたら
15年間かけて、支払い総額は198万円ですが、本当の積立金は180万円となります
この学資保険が105%で返戻してくれたとしても189万円と元本割れ(マイナス9万円)しているのです
その2.利回りがめちゃめちゃ低い(年利回りマイナス~0.40%程度)
学資保険の最大のメリットといえば、元本を比較的安全に守れつつ、積立てたお金より増えて返ってくる
ですよね?
まぁ、先ほど触れた『元本保証ではない』という項目でかなりテンションさがったかと思いますが
この利回りのところで、さらに学資保険に魅力を感じなくなってしまいます・・・汗
学資保険の多くは積立金に対して、返戻率101〜105%程度くらいで増やしてくれる感じがほとんどです
しかし、実は年の利回りに換算するとマイナス〜0.40%しかないんです
ネット銀行の定期預金であっても、0.002〜0.20%はあります(しかも銀行なら元本保証(笑))
おまけに、積立NISAなどでかなり安全な投資信託を選んでも年利回り3%程度は期待できます
利回りで説明されてもピンとこないかもしれませんので、記事の最後に実際に試算したモデルケースをご用意しておりますので、そちらをご覧ください!
投資信託について詳しい内容が知りたい場合はこちらの記事がおすすめ → 【図で解説:初心者にも必ずわかる!】安全な資産運用の1つ『投資信託』とは?
その3.途中解約による元本割れ
元本保証ではなく、利回りも低いことに加えて、途中解約で元本割れをするというリスクもあります
どうしても急なお金が必要となった場合に取り崩そうと思ったら、『元本割れしますけど、、、いいですか?』といわれるわけです
銀行であれば元本割れすることはありませんし、投資信託でもその時点で減っているなら元本割れですが、増えているのなら増えている分だけもらえます
保険は『途中解約で必ず損、満期を走りきってやっと少しプラス』となかなか割りに合わない気がしませんか?
その4.インフレリスクに対応できない

インフレを簡単に説明しておくと
インフレ:『お金の価値が下がり、物(サービス)の価値が上がる』
学費というのは物(サービス)にあたりますから、インフレが起きると学費が上がります(特に学費はインフレ影響が大きいといわれています)
例えば私立大学入学資金180万円(入学準備金+1年目の学費)を貯めるための保険に入るとします
しかし、18年後には入学金が200万円必要ということになっている可能性があるということです
インフレ率に応じて、保険の利回りがよくなるか?というと、それはありません
対して、投資や銀行金利については、インフレが起きると投資している先の企業の利益が上がりやすくなるので、利回りが良くなりやすいです
インフレは好景気を生むため、銀行金利の上昇ということもあります
結果、保険で貯めている間にこのようなこと(インフレ)が起きれば、引き出せば(途中解約で)損、続けても対して増えないということになります
その5.保険は結局『投資商品』
学資保険のような貯蓄型の保険がどうして元本より多く返してくれるのでしょうか?
実は保険会社が私たちの保険料から得た利益で『投資運用』しているからです
その投資運用で増えたお金の一部を私たち被保険者に返してくれているというわけです
そのため、保険会社にどれだけの運用利益があっても、間で保険会社の利益としてとられるわけですから、我々には全く関係ありません
保険加入者の皆さんには『投資』なんて危ないことする気はなくても、保険料を受け取っている保険会社が投資しているので、皆さんは間接的に投資しているのと変わらないのです
それなら、中間で利益抜かれるより、自分で投資した方が100倍マシです(笑)
教育資金をためる2つの対策

いままで学資保険をおすすめしない理由をあげてきましたが、
これらのデメリットがあるなかで、じゃあどうしたらいいの?という方へ対策を2つ紹介します
対策その1.貯金の利用
ありきたりな方法ですが、ちゃんと元本を保証してくれる銀行での貯蓄が第一優先でしょう
まず貯金もロクにできない人が、保険で増やしてやろうと思っていることが間違いです笑
生活固定費を見直して、教育に必要なお金を逆算して、最初は最低限の貯金をしましょう
メリット
- 元本保証
- 途中解約などによる元本割れなし
- 利回りはめちゃめちゃ低いが、一応増える(年利回り0.001〜0.25%程度)
- 金利上昇の可能性がある
デメリット
- お金は減りもしないが、増えることもないレベル
- インフレリスクに対応できない
対策その2.投資の利用
貯金の利用に合わせて、積立NISAなどの方法で投資を開始することをオススメします
教育資金全てを投資でまかなうという考えは必要ありません
投資には確実にリスクはあります。しかし、リスク追うものにしかリターンはありません
リスクに備える貯金をしつつ、リターンを狙った投資を行うことが最もパフォーマンスが高いです
メリット
- 投資方法によって利回り2〜7%
- 教育資金以上の資金確保できる可能性あり
- 積み立て投資なら1度設定してしまえばほったらかしでOK
- インフレリスクに強い
デメリット
- 元本保証ではない(資金の振れ幅が大きい)
- 証券会社の開設やNISAなどの手続きが少しめんどくさい(最初だけ)
モデルケースの紹介
最後に、『学資保険』『貯金』『貯金+投資』のモデルケースを紹介して終わろうと思います
設定は子供の教育資金に15年間で300万円を貯める設定とします

図をみてもらうとわかるように
- 学資保険では元本保証はなく(最大で)15万円
- 貯金では元本保証され(最低ラインで)6万円
- 貯金(1万円)+投資(7千円)なら180万円は元本保証され、(年利4%)46万円
どうでしょうか?
投資をするかどうかは人それぞれとは思いますが、リスクと利益を天秤にかけた時に、学資保険にするメリットがあまりないような気がしますね
どれがいいというわけではありませんが、私なら7000円程度であれば、投資を選びます
証券口座をまだ解説していない方はこちらがおすすめ → 【初心者の開設サポート】初めてのネット証券はどれがいい?『結論:SBI証券』その3つの理由
投資信託について詳しい内容が知りたい場合はこちらの記事がおすすめ → 【図で解説:初心者にも必ずわかる!】安全な資産運用の1つ『投資信託』とは?
まとめ
ここまで学資保険をおすすめしない理由について解説していきました
- 学資保険って本当にお得なの?
- 学資保険より効率よくお金を貯めれる方法があるの?
- 何も考えずに学資保険にしたけど、あまり何がいいか、悪いかわかってない・・
読む前に抱えていたこのような疑問はまだありますでしょうか?
おそらく、読み終わった時点では、『あれ?なんで学資保険入ったんだっけ?ちゃんと他の方法も考えた方がいいんじゃないかな?』と思ったことと思います
解決策は『貯金+投資』です
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最後までご覧いただきありがとうございました!学資保険って考えずに入りがちですが、本当にいいものかどうか見極めることがなんにしても大事です。子供のために今考えてみましょう!この記事が良ければいろんな人に紹介してくれると嬉しいです(笑)
ご感想、ご質問など、なんでもどうぞ!